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各地の動き

「中小企業家しんぶん」 2004年 1月 15日号から

足利銀行経営破綻

「メイン銀行」の企業が63%
緊急調査・情報交換会

【栃木】


 昨年11月29日、地方銀行大手の足利銀行が経営破綻(はたん)し、すべての株式を強制的に国が取得し「1時国有化」が決定されました。

 栃木同友会では12月2日、全会員143名を対象に緊急調査を行い、2日間で約3割の51名が回答。63%の企業が足利銀行をメインバンクとしており、事態の深刻さが明らかになりました。4日には緊急情報交換会を30名で開き、対応策を検討しました。

 足利銀行の預金額は4兆9417億円で、地方銀行10位。栃木県内で預金、貸出とも4割以上のシェア保有。預金は全額保護されるものの、既存の株式はゼロ円で国が取得するため、株式を所有する会員企業に影響が出ており、今後の融資にも不安が出ています。

 栃木同友会の調査では、「株式の影響有り」が、会社・個人合わせて31%(最高額は会社の6000万円)。

 また、足利銀行から受けている融資について(記述式)、「他銀行に切り換える」「制度融資を利用したいが、保証協会の枠が広がらないと受けられない」などが寄せられていました。

 緊急情報交換会では、深澤代表理事が資料をもとに、破綻の経緯などを報告した後、今後の対処法について情報交換しました。

 最悪の事態を回避するため、(1)早急に足利銀行の借入金返済(2)可能な限り資金準備し、財務状況を改善する(3)帝国データバンク等の自社を評価する資料を整備し、対応できるようにしておく、などを確認しました。

 

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