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各地の動き

「中小企業家しんぶん」2001年9月15日号より

不良債権処理問題でセミナー開催
−金融アセス提案に共感、217名が参加し増強に確信・大阪同友会


 大阪同友会は8月27日、「不良債権処理=大倒産時代−あなたの企業は生き残れますか」をテーマに、会員増強委員会がセミナーを開催。テーマへの関心が高く、会員外の27名を含む217名が参加し、会場はいっぱいになりました。

 当日は、帝国データバンク情報部長の熊谷勝行氏が「不良債権処理〜現状認識と予想」、東京同友会政策委員長の三宅一男氏が「健全な金融市場構築を目指して〜ある経営者が体験を通じて知った金融市場の実態〜」と題して、それぞれ講演を行いました。

 講演後のグループ討論では、「IT関連の部品加工をしている企業では、ここ数カ月間に受注が九割も減り、事前に大量に発注した材料費が払えず倒産が相次いでいる」など、悲痛な実態が話し合われました。

 また、同友会が全国的に展開している「金融アセスメント法」制定についての三宅政策委員長の提起には共感が広がり、「金融機関は本来の責任を果たしていない、金融アセスメント法は金融機関の姿勢を変える大前提」との意見が相次ぎました。

 セミナーの最後に、中島増強委員長が「今、右肩上がりの経済を前提にした経営から発想を転換する必要があります。だからこそ同友会でしっかり学び、金融アセスメント法など経営環境改善に一緒に取り組みましょう」と入会を呼びかけました。

 デフレ経済下での不良債権の直接償却など、中小企業への深刻な影響が懸念されていますが、大阪同友会では、この激動を切り開く「自立的で質の高い企業づくり」を同友会で共に目指そうと、同友会紹介パンフも作成。セミナー開催を通して強めた同友会への確信をもって、9月から200名を目標とする増強月間に入りました。

 

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