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【15.05.19】継続した条例制定運動で富山県南砺市に条例施行を実現 富山同友会 となみ野支部長 中島 武司 (中島社会保険労務士事務所 所長)

「地元企業が成長する環境をつくる」政策を

 「南砺(なんと)市中小企業・小規模事業者振興基本条例」が2015年4月1日から施行されました。

 富山県初の市レベルでの条例制定までを振り返ってみたいと思います。

 富山県では、2012年9月28日に「中小企業の振興と人材の育成等に関する基本条例」を制定。県の条例制定に向けて富山同友会では、勉強会や意見交換会を開催し、富山県に要望・提言書を提出しました。

 県の条例制定後は、市レベルでの条例制定に向け引き続き勉強会や例会、経営フォーラムなどの取り組みを実施してきました。

 南砺市での条例制定が大きく動き始めたきっかけは、2013年11月29日に開催された富山同友会主催の「地域経済を救うエコノミックガーデニング」と題する学習会でした。同友会の会員と各方面から約50名が参加。エコノミックガーデニング研究の第一人者である拓殖大学政経学部の山本尚史教授を講師に招き、市町村の産業振興策が成功するポイントについて学びました。

 その後2014年5月24日に南砺市内有志のメンバーで「南砺市産業活性化フォーラム」を開催。その際にも山本教授に参加いただき、条例制定に向けての動きがさらに前に進んだように思います。

 結果、その年の秋から南砺市では条例策定委員会とワーキング部会がそれぞれ立ち上がり、複数回の委員会・部会が開催され、ようやく今年の4月に施行となりました。

 同友会メンバーが委員会・ワーキング部会にそれぞれメンバーとして参加することができたのも、これまでの継続した同友会の条例制定に向けての運動があったからこそだと実感しています。

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