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【16.05.25】魅力ある持続可能なまちを目指して〜大分県豊後高田市に条例制定

 「訪れたい」「住みたい」を全力で応援するまちづくりを基本理念に定住人口の増加を掲げる大分県豊後高田市は、住みたい田舎ランキング4年連続ベスト3に入り、2年連続で人口の社会増を達成しています。

 「前文は時が経過しても色あせない質実剛健な内容に修正しました。市内への再投資に努めることを市の責務とし、故郷を大切に思う心を育む教育を醸成すること、活力創生未来会議の設置を明記できたことが特徴」と、自分たちで練り上げた条例に豊後高田支部の中村慎一郎氏((株)中村建材店代表取締役)は自信をのぞかせます。

 2010年の第40回中小企業問題全国研究集会で岡田知弘氏(京都大学教授)の報告を聞いた為成玄一郎氏((株)豊和代表取締役)は大きな感銘を受け、為成氏の提案で支部に条例制定準備委員会を設置しました。

 商工会議所や会頭、市長や担当課との非公式な会合で条例制定に向けた活動を断続的に行いながら、豊後高田商工会議所青年部や商工会議所特別委員会と協力して豊後高田未来創造講演会に取り組み、先の岡田教授の講演を市長はじめ市議会議員や一般市民にも呼びかけて学び、本田哲氏(本田興業(株)代表取締役、北海道同友会会員)を招き、勉強会を開催しました。また、北海道同友会の協力を仰ぎ、釧路市や別海町の視察や懇談会で条例制定にかけた熱い思いや活用におけるアドバイスを受けました。

 2015年には商工会議所、西国東商工会、豊後高田支部の3団体連名で条例制定の要望書を提出し、2016年3月の豊後高田市議会において制定されることとなりました。

 「今後は未来会議を中心に魅力ある持続可能なまちをめざして、地域循環経済の構築と市民意識の醸成に努めて行きたい」と支部長の近藤洋介氏((有)大樹代表取締役)は決意を新たにしています。

 また、大分県内では日田市においても3月に条例が制定されました。

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