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【16.07.06】地方創世シンポジウム(憲章・条例推進月間学習会)【埼玉】

あなたの会社はどのくらい真っ当な経営をしていますか?

 埼玉同友会は6月28日に憲章・条例推進月間の一環として、地方創世シンポジウムを「あなたの会社はどのくらい真っ当な経営をしていますか?」をテーマに開催し、埼玉県とさいたま市の後援のもと、行政・他団体13名を含む80名が参加しました。

 最初に、久賀きよ江・埼玉同友会代表理事が「中小企業には経営を発展させていく責任があります。地域における企業の責任を考えたい」とあいさつ。

 自社経営と地域の関わりを考えるため、CSR(企業の社会的責任)をテーマに5名のパネルディスカッションを行いました。コーディネーターに間藤雅夫・埼玉りそな産業経済振興財団主席研究員、パネリストに大川哲郎・(株)大川印刷代表取締役社長、結城剛・(株)サイボウ代表取締役社長、木下信次・(株)木下製餡代表取締役社長、吉田亀司・さいたま市経済局商工観光部経済政策課課長補佐兼係長の4名が登壇しそれぞれの実践を報告しました。

 まず、間藤氏がCSRを考える3点として(1)求めるものに応える力(2)本業との距離感(3)経営の「見える化」と「見せる化」を問題提起。大川氏からは印刷業を生かした活用しやすいおくすり手帳プロジェクトや大学と連携した神奈川観光タクシープロジェクトなどを紹介しました。

 次に、吉田氏がさいたま市で取り組みを進めている書籍『CSRチェックリスト』を紹介。さいたま市ではCSRチャレンジ企業の認証・表彰を行っています。消防防災用設備の製造・販売を行う結城氏は、地域の防災訓練や清掃活動を実施、社員満足度を上げるための社員旅行や資格取得の奨励を進めています。木下氏はあんこの製造業として、地域内の食育の普及とあずきの豆などの残渣を堆肥として利用するなど企業内での工夫を報告し、「地域の人が働き続けられる環境を整えることこそ大切」とまとめました。

 活発なグループ討論後の発表では「CSRの活動は経営者の仕事そのもの」「CSRの取り組みを確認することで企業の状態を把握しさらに発展させたい」などの意見がありました。

 最後に、小山忠・埼玉同友会政策問題プロジェクト委員は「企業経営を通して地域にあてにされる企業を目指していきましょう」とまとめ、閉会となりました。

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