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【16.07.06】中小企業・商工4団体が主催〜中小企業憲章6周年の集いin岩手【岩手】

 岩手同友会は6月10日、中小企業憲章6周年の集いin岩手をホテルメトロポリタン盛岡ニューウイングで開催しました。岩手県商工会議所連合会、岩手県中小企業団体中央会、岩手県商工会連合会、岩手同友会の4団体が主催し行うのは今回で4回目となります。

 岩手県では昨年、中小企業振興条例が制定され、その後1年かけて県と各団体が膝を交えて議論し基本計画を策定。今年4月には岩手県中小企業振興基本計画が制定されました。今回の集いはその制定、施行記念も兼ねて行われました。

 51名が参加した今回も、会派の枠を越えて県議会、市町村議会議員17名が出席、また県市町村行政職員や各商工会議所、商工会、中小企業団体中央会からも26名が参加、熱い議論が交わされました。

 記念講演に立った岡田知弘・京都大学大学院教授は、「これだけの議員の皆さんが同席し行政機関、中小企業・商工団体の立場を越えて、4時間もの時間を割いて議論する場を設けていることに正直驚いた」と重ねてきた「つどい」への評価が話されました。

 また県条例に基づく「岩手県中小企業振興基本計画」について、中小企業・商工団体と県担当者との丁寧な意見交換の上で実現したこと、目標と予算措置が明確で、担当部署が横断的な施策を詳細に示していることなどの特長を確認。

 今後さらなる連携で県民の理解を得て着実に具体化し、県内市町村すべてに条例を制定していくことの重要性について提起しました。

 パネルディスカッションでは中小企業・商工4団体から専務理事および事務局長がパネラーになり、「施行された条例、基本計画を私たちがどう生かすか」を議論しました。条例、計画それぞれの制定時に県の部長として関わった2人と直接制定に関わったメンバーのディスカッションだけに、言葉に実践の迫力があり、その後の全体討論でも会場全体に地域全体で取り組んでいこうとの機運が生まれました。

 まとめでは条例が制定されたからこそ、こうした議論をできる場が保証されていること、一人ひとりが自分の頭で条例や施策について理解し、それぞれの置かれた環境でそれぞれが実践、具現化していくことを確認しました。感想では「今回の議論から、中小企業振興基本条例は子育てや教育、障がい者雇用や男女共同参画まで地域のすべての取り組みに関係してくることが理解できた。胸の高まりを感じる」などの率直な意見が出され、地域への広がりが実感できた共感が広がった憲章6周年のつどいとなりました。

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