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【16.08.23】中小企業憲章・条例推進月間例会〜条例づくりで自社と地域の未来を切り拓く【奈良】

 「条例づくりで自社と地域の未来を切り拓く〜地域から『憧(あこが)れられる企業づくり』をめざす愛媛同友会・条例づくりの実践に学ぶ〜」と題して7月20日、3支部合同7月例会が2部構成で奈良ロイヤルホテルにおいて開催されました。

 第1部は行政懇談学習会として主に行政職員を中心に61名が参加、第2部ではオブザーバー30名を含む127名が参加しました。当日は会外から全体を通して13自治体と6商工会議所・商工会、2大学、4金融機関が参加しました。

 奈良同友会では今期の重点方針として条例制定に向けて取り組むことを掲げ、県内自治体との懇談を重ねています。その中で「理念条例の先にある施策をいかに具現化するかというイメージがわかりにくい」など、行政側からの疑問や意見が率直に出されました。それを受けて、中小企業家の立場からの条例運動だけではなく「実際に制定に携わる行政の視点からの条例づくり」を学ぶ機会として行政懇談学習会を開催することになりました。

 第1部では、三好寛太氏(松山市地域経済課中小企業支援担当)が中心となり自身が市職員として「松山市中小企業振興基本条例」制定に携わった経緯や愛媛同友会との関わり、また制定後の円卓会議や活動部会など実際に展開している事業の様子を紹介しました。

 第2部ではパネリストに和田寿博氏(愛媛大学法文学部 教授)、三好寛太氏、米田順哉氏(NPO法人家族支援フォーラム 理事長)、鎌田哲雄氏(愛媛同友会専務理事)の4名を迎えパネルディスカッションを開催。それぞれの立場から条例との関わりや経験の中で深めた自らの役割や確信を報告しました。

 条例運動とは地域において「何のために」を明確にしてみんなでビジョンを共有するものであること。主体的な担い手が信頼関係を築いて人間として育ちあう「人を生かす経営」の精神が要になってこそ進むものであること。そしてそのような関係は固定的ではなく不断の努力で獲得していくものであることを学びました。

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