【11.03.25】支援物資の提供状況(3月23日現在、中同協集約分)

東北の被災地・避難所に全国からの物資を搬送

 
 中同協東日本大震災復興対策本部では独自の物資搬入ルートを確立して、被災地への支援物資の提供を行っています。これは新潟同友会が窓口になっていただき、山形同友会を経由して宮城同友会・岩手同友会に物資を搬入するというものです。また青森同友会の協力で北側からの提供ルートも確保し、各同友会から続々と寄せられている支援物資を送りとどけています。(物資をトラックに積載する和歌山同友会の皆さん)

 3月15日に「東日本大震災に当たって支援物資提供のお願い」を発表し、全国の同友会員の皆さんに支援物資の提供を呼びかけたところ、瞬時にして膨大な物資提供の申し出をいただきました。提供された支援物資は各同友会を通して、新潟同友会に事前連絡を入れた上、搬入されています。また秋田・青森からも独自の搬入が行われています。

 3月18日以降、新潟から山形を経由して宮城・岩手への搬入が本格的に開始されました。3月19日に宮城に搬入された物資は、同友会会員の協力や同友会事務局の手により、東松島・石巻方面、また県をまたいで福島県南相馬市の避難所などへと到着。

 
 岩手では、盛岡に到着した物資は沿岸地域に毎日4トントラックとハイエースで配送されています。県南の陸前高田市にも物資が届きました。陸前高田ドライビングスクール((株)高田自動車学校 田村 満社長、岩手同友会気仙支部長)に到着した物資は、「あの避難所では今、大人用の紙おむつが不足している」「あそこには赤ん坊がいるから、粉ミルクを3個追加」などの情報に基づいて仕分けされ、さらに避難所などに配達されています。物資とともに全国からの支援の心が被災地に届いています。(陸前高田ドライビングスクールで物資を受け取った岩手同友会気仙支部の皆さん)

毛布、カイロ、飲食料、衣料・・・1週間に多くの物資提供が寄せられる

 3月15日に「東日本大震災に当たって支援物資提供のお願い」を発表してから1週間、多くの物資が寄せられています。23日までに中同協で集約した物資の一部を紹介します。
 

 
 防寒・寝具として必要となった毛布は、全国から約3000枚、停電が続くなかで必須の懐中電灯は約250本、電池は約2500本が寄せられました。厳しい寒さへの対策が課題となるなか、カイロ約16000枚、ストーブ用灯油や軽油が提供された他、奈良でプラスチック加工業の会員企業からは燃料用ポリタンク600個が寄せられました。(富山同友会から届いた軽油のつめかえ作業にあたる富山同友会・新潟同友会の皆さん)

 食品・飲料関係では米約7トン、水ペットボトル約6500本、インスタント・レトルト食品約7800食、缶詰約1900個などが寄せられました。調理に必要となる火器燃料ではカセットコンロ約300台、カセットボンベ約800本となっています。衣類では上着・肌着・下着・靴など幅広い種類、約6万点が寄せられました。

 風邪インフルエンザ対策・作業時に必要なマスクは約50万枚、またウェットティッシュやボックスティッシュに加え、衛生用品として欠かせないトイレットペーパーが約7300巻となっています。その他、乳幼児用おむつ約11000枚、粉ミルク約100缶も寄せられ、避難所などに届けられています。

 今後の経営再開に向けて機動力を発揮する自転車は約80台が寄せられています。これ以外にも多数の品目の物資が寄せられています。搬入作業を統括している新潟同友会の池田事務局長によると、毛布・衣類は被災地の避難所では充足しているため発送をひかえ、不足している保存食品や水分、女性用品、高齢者・介護用品、こども用品、発電機・カセットコンロ・ボンベ、医薬品セット・救急箱、衛生用品などの提供が求められています。