【11.09.21】【会長談話】野田新内閣発足にあたって~震災からの復興、中小企業振興に全力を

 9月2日、野田佳彦氏を首相とする新たな内閣が誕生しました。新内閣発足にあたって鋤柄修・中同協会長が談話を発表しました。

 新しい内閣が発足しましたが、特に次の点を望みたいと思います。

 第1に、東日本大震災からの復旧・復興、原発事故の収束に全力投球をし、一刻も早く国民が安心・安全に暮らせる社会を築いてほしいということです。とりわけ地元の中小企業を元気づける政策の実施が望まれています。

 第2に、そのためにも昨年6月閣議決定された中小企業憲章の理念を徹底的に発揮してほしいということです。かねてから中同協として要望・提言をしている(1)中小企業憲章の国会決議、(2)各省庁を横断する首相直属の「中小企業支援会議(仮称)」の設置、(3)中小企業担当大臣の新設などを改めて望みます。

 野田首相は中小企業に対する理解が深いとのことで、中小企業を元気にし、そのことを通じて日本全体を元気にする政策に期待します。

 第3に国際的な円高に対する的確な対応です。過度の円高は輸出型企業だけではなく、地域経済や中小企業にもマイナスの影響をもたらすことが懸念されています。為替介入も含め迅速で的確な対策を望むものです。

 第4に、復興などのための財源として消費税の税率引き上げなども話題にのぼっていますが、震災からの復興や景気回復に大きな打撃を与えることが危惧されます。広く国民の意見を聞き慎重な対応を求めるものです。