第44回定時総会 2012年7月12日~13日(議案・採択文・宣言)

総会議案

総会採択文集

総会宣言(全文)

 中小企業憲章が閣議決定されてから2年。憲章の内容実現を求める声がいよいよ高まってきました。国内外の情勢は激変の連続で、今こそ「いかに環境が厳しくとも、時代の変化に対応して、経営を維持し発展させる責任」が経営者にあるとした「中小企業における労使関係の見解」の企業家精神の発揮が求められます。昨年の東日本大震災の被災地支援の「絆」に見られるように、地域で、全国で中小企業同士が連携して、地域で生きること・暮らしを守ることを支えました。地域経済の基盤を作り、地域を相互につないでいるのが中小企業であることも明らかになりました。その中で、私たちは岐阜に集い、中小企業家同友会全国協議会第44回定時総会を開催しました。

  本総会は、「中小企業の活力と絆で、復興を担い日本と地域の再生を創りだそう」のスローガンの下、16の分科会で活動方針を練り上げ、新たな決意を固める場となりました。 私たちは、日本経済を再構築していくためにも「中小企業は、経済を牽引する力であり、社会の主役」という憲章の精神にこたえられるよう、地域で新しい仕事と雇用を生み出す企業づくりに取り組むことを決意するものです。この決意を具体化していくために、私たちは本総会での論議を通してつぎの3点を確認し、内外に宣言します。

  第1に、私たちは、厳しさ増す情勢を認識して将来を展望する力を身につけ、21世紀型中小企業づくりを目指し、いかなる環境変化にも対応できる強靭な体質の企業づくりを会内外で連携してすすめることで、新しい仕事と雇用を生み出すことに取り組んでいきます。

  第2に、私たちは、日本再生と大震災からの復興をめざし、中小企業憲章の精神を地域に広げ、中小企業振興基本条例を推進し、中小企業の役割を広く発信しながら、中小企業が日本や地域を担う役割が果たせる社会づくりに取り組んでいきます。

  第3に、私たちは、同友会で共に学ぶ仲間を増やし、全国すべての地域の中小企業が同友会で学べるように計画的に組織づくりに取り組みます。

  これらの目標実現のために、改めて同友会運動の基本理念である自主・民主・連帯の精神を企業づくりに生かし、時代の閉塞感を打ち破って、日本再生を進めるのは我々中小企業であるとの気概をもとうではありませんか。

  同友会運動にいっそうの確信を持ち、同友会運動と企業づくりを不離一体として、日本の隅々にまで同友会運動を広げていきましょう。私たちはその先頭にたち、中小企業の時代を切り拓いていくことを誓い、本総会の宣言とします。

2012年7月13日
中小企業家同友会全国協議会第44回定時総会