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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2002年10月15日号

▼海外から日本をみる。歴史から学ぶ。世界情勢から自社の経営戦略を立てる。いずれも少し距離をおいて冷静に物事を観(み)ることを示唆しています。経営者にとって大局的な見地から経営戦略を練ることは当たり前ですが、なかなかできないのが現実ではないでしょうか。日々の仕事におわれ、時間の経過とともに繰り返し起きてくるルーチンワークの波に飲み込まれていく経営者のなんと多いことか

▼それではいかんと同友会に入会したが、今度は会運営の波に飲み込まれ、会運営のためのワーカーに成り果ててしまう。よかれと思ってやっていることが少しずつ目的とずれていくことを自覚できないことがあります。そんな時、一定期間旅に出ることは気持ちを冷静にする効果があります

▼筆者も過日オランダ、ベルギーの中小企業事情の調査に出かけ、しばし雑事から解放され、海外から日本をみる経験をしました。同時に、その国の歴史を知ることで日本を客観的に比較することができました。両国の中小企業家に共通する自立の精神は、納税者が主人公として行政に言うべきことをはっきり政策にして要求していることでした。これがプレッシャーの真の意味だということです。

「中小企業家しんぶん」10月15日号より


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