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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2003年 1月 5日号

▼年が改まり、会員のみなさまには心新たに2003年を迎えられたことでしょう。昨年は「貸しはがし」が日本新語・流行語大賞に選ばれるほど中小企業受難の年になりました。本年もデフレ基調は収まらず、政治の世界は内閣支持率の急落で解散風が強まり波乱が予想されます

▼このような時代、中小企業はマクロ情報に振り回されず、企業の座標軸を定め、力を重点配分し、無理、無駄のない経営に徹すべきでしょう。業界内でも倒産、廃業が相次ぎ、既存市場が収縮傾向にあるなかで、厳しく問われているのは企業の存在価値です

▼お客さまから何を支持され期待されているのか。自社の得意技を磨き、独自性を強めること。泥沼の価格競争から抜け出し、付加価値重視の経営へと体質転換をはかりたいものです

▼そのためには、現場を営業担当任せにせず、トップが客先に足を運び、最新情報の入手に努める。お客との対話の中に商品やサービス改善のヒントがひそんでいます。もちろん与信管理にも役立つ

▼社内に沈滞やあきらめのムードはありませんか。厳しい時代こそ社員は経営者の明確な方針を求めています。科学的な確信に裏付けられたトップの明るさこそ中小企業の活力源です。

「中小企業家しんぶん」 1月 5日号より


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