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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2003年 2月 5日号

▼1月14日NHK「クローズアップ現代」で中同協の景況調査(DOR)が紹介されました。テーマは「金利引き上げ〜苦悩する中小企業と銀行〜」

▼昨年の本紙11月5日号で既報のデータですが、この1年間、4社に1社が「金利引き上げ要請あり」と回答、特に関東は4割を超えました。そのうち7割が「要請に応じた」が、6割は「納得できないまま受け入れざるをえなかった」としています

▼不良債権処理に伴う損失の穴埋めのため金融機関が貸出先企業へ金利引き上げ要請を強め、資金繰りに厳しい企業の台所を直撃。結果として経営が悪化、破綻(はたん)に追い込まれる企業が増え、不良債権は増加の悪循環へ

▼番組では立教大学山口義行教授が融資先企業への経営支援を強めることで企業の格付けをランクアップし、貸倒引当金を減額させた地方銀行の事例を紹介。金融機関と企業とのあるべき関係を強調しています。金融機関が企業を支援しやすい環境づくりが金融アセス法の精神でもあります

▼日本経済の活性化こそ金融機関を元気にする源。企業の再生支援こそ金融機関の使命。経済再生、中小企業に元気を取り戻させる経済・金融政策への転換へ声を高めていかねばなりません。

「中小企業家しんぶん」 2月 5日号より


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