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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2003年 7月15日号

▼地方分権論議がかまびすしい。地方でできるものは地方に移したら良い。総論は賛成でも、各論に入ると、各省庁の権益が削がれることに役人は抵抗するわけである。行政改革の難しさと政治の指導力のなさ、たて割り行政の弊害が浮き彫りになった。1000カ所にも及ぶ法律の改正をしても、いざ実施段階に入るとまことに難しいものである

▼その点、わが同友会は各同友会が独立しており、地方分権はすでにできあがっている。地方の時代を先取りした組織を作った先輩諸兄の先見性に敬意を表したい。地域での存在感ある同友会活動が地域経済の活性化に影響力を与える時代になってきた。地域に新しい風を巻き起こす会員企業が次々に現れることが期待されているわけである

▼良い経営者の証しとして先見力が求められる。その能力を磨くには情勢を読むことが必要である。今ほど情勢の変化を機敏に感じ取る能力を要求されることはない

▼1カ月も経てば情勢ががらりと変わる昨今、経営者は常に新しい発想で経営の舵取りをしなければならない。その能力を磨く場所を提供してくれるのが同友会である。今年の福岡での全国総会が待ち遠しく感じられる今日このごろである。

「中小企業家しんぶん」 7月 15日号より


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