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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2003年 8月 15日号

▼株価に少し明るい兆しが見えたと思えば、政局は波乱含みの動き。自民党の総裁選挙に解散、総選挙と政治の世界は大きな節目を迎えている

▼天候も今年は10年ぶりの冷夏かと思わせるほど気温が上がらず、夏物商品の売上は伸び悩んだ。自然環境も波乱が起きる年のようだ。7月の中同協総会の翌日に起きた福岡市、水俣市近郊の集中豪雨による災害も記憶に新しい

▼8月になると思い出すのが太平洋戦争のこと。この名前はアメリカが付けたのであり、日本は大東亜戦争と呼んだと聞いたが、事ほど左様に、どちらの国も正義をかざして激突するのが戦争であろうか。政治や外交の努力の限界を感じざるを得ない。何事も平和的に事が解決することを望むばかりだ

▼戦後58年たつと、戦争体験者は少数派になりつつある。日本が今日の繁栄を築くまでの苦しい時代の生活体験は語り継がれているだろうか。この8月は若者に少しでも戦争の悲惨さを語る機会を作りたい

▼1日に2回しか食事ができなかった時代がつい50数年前にあった。現在は「ダイエットのために1日に2回の食事」とは。食事を平気で残す若者たち。「何かが間違っとる」と戦前生まれの嘆きの一言でした。

「中小企業家しんぶん」 8月 15日号より


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