<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2004年 9月 15日号

▼あの感動と寝不足が続いたアテネオリンピックも終わりました。アテネでは、重苦しい時代の鬱憤(うっぷん)を晴らしてくれるかのような日本人選手の活躍がありました

▼スポーツも経営も、常に常勝というわけにはいきません。長い苦難の時期をいかに体質強化に努めるかが、次にくるチャンスを生かす秘訣(ひけつ)でしょう。今回のオリンピックで見せた日本人選手の強さは、それを支える監督やコーチが一丸となってチームとしてバックアップしたことが大きな変化ではなかったでしょうか。そしてもう1つは、目標に向かって、必ず勝つという強い意志

▼同友会で常に言われている「経営者は理念を掲げ、目標を明確にして労使一丸となって経営すべし」に合致するわけです。経営者は、自ら立てた目標は必ず達成してみせるという強い意志を持つことが、社員の心を1つにして強い組織に変えていくのでしょう

▼一方、経営者の心に、相手のミスも許すから自分のミスも許して、という弱い心が起きた時、組織の綻(ほころ)びが出てくる。経営者たるもの、常に自ら律することを心しなくてはならない。知っていること、できること、やっていることの間には大きな違いがあることを、よく自問してみることです。

「中小企業家しんぶん」 9月 15日号より


このページのトップへ