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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2004年 9月 25日号

▼自己体験だけを唯一の価値観やものさしにし、しかも他人に押し付けられたり、既得利権に居座り、進歩のないのがボス、間断なく学び、自己革新を続けているのがリーダー。では、ワンマンと強力なリーダーの違いは何か

▼経営理念が確立され、それを労使が真に共有できたとき、全員参加による一丸体制がより強固になることは、多くの会内先進事例で確認することができる。ところで、自主性を大切にはぐくみ、全社一丸体制の確立をと言うと、時には社長は言いたいことも言わないで我慢することと誤解している人もいる

▼まず、だれもが自由に発言できる社風の確立があってこそ、自主性をはぐくむ土壌があると言えるが、その社風づくりの決め手は社長の強い意志と実行力である。言うべきことは言わねばならない。ただ、言うべき内容か、場か、自己吟味がカギになる

▼ワンマンとは権力で組織を私物化する人間。組織を動かすのに納得と信頼を重んじ、かつ、結果についてのリーダー責任を明確にして、炎のような情熱をもってその思いを継続発揮することを、強力なリーダーシップの発揮というのではないか。経営者に求められているのは、真のリーダーシップである。

「中小企業家しんぶん」 9月 25日号より


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