●2004年 11月 5日号 |
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▼相次ぐ自然災害の追い討ちに慄然(りつぜん)とさせられます。この3カ月間、本紙で災害救援義援金を訴えただけでも、7月の集中豪雨による新潟・三条市等の被災、福井市の水害、9月8日台風18号による北海道の農漁業会員の救援です ▼台風23号が近畿地方北部に災害をもたらした直後に新潟県中越地震が発生。今も10万人を超える被災者が避難所生活を余儀なくされ、全村民避難という三宅島と同じ悲惨な地域も出ています。新幹線、幹線道路の復旧は大幅に遅れ、今後どれくらい被害が広がるのか不安が募ります ▼9年前の阪神大震災の教訓がどれだけ生かされているか官民共に問われています。あの時、兵庫同友会の果たした役割は大きかった。初期には事務局をセンターに的確な情報の伝達、交流が行われました。通信手段が途絶し、不正確な情報が飛び交う中、最も信頼できるのが会員相互のナマの情報交換でした。少し落ち着いてからは、会員が集り再起・復興へ向けての相互の励ましあいが力になりました ▼当面、新潟など被災地への支援に尽力するとともに、平時からの危機対応を企業として再検討すべきでしょう。同友会としてもいざという時の備えを心がけたいものです。 「中小企業家しんぶん」 11月 5日号より |
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