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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2005年 3月 5日号

▼新潟全研では県知事はじめ多くの来賓から祝辞をいただいたが、山古志村長島忠美村長のあいさつが印象深い。作業衣姿で登壇した村長は「生涯忘れ得ぬ支援」へのお礼を述べ、約2200名全村民の「生命と生活を守ることは困難」と苦渋の全村避難を決断した胸中を披露

▼仮設住宅には集落ごとに入居。これは抽選で仮設住宅に入り孤独と悲しみに落ちこんだ阪神被災者の教訓が生かされています。「みんなで山古志に帰ろう」が合言葉。「3・8メートルの雪の下にある村は、厚く白い包帯に巻かれているようだ。必ず緑の村に戻したい」。三宅島への帰島は4年5カ月後に開始、山古志の悲願が1日も早く実現することを祈りたい

▼来年の全研開催県は兵庫。閉会あいさつで兵庫・田中代表理事は、阪神大震災を回顧し「本当にきびしく苦しいのはこれから。復元(旧)と復興は違う。元通りに戻すのではなく第2創業、第3創業の精神で立ち向かってほしい」と激励しました

▼さらに「震災を機に同友会が行政、地域とのつながりをどう深くしたか、11年目の神戸を見てほしい」とも。兵庫全研実行委員の名刺には「喜びも悲しみも乗り越えて神戸で逢おう!」と刷り込まれています。

「中小企業家しんぶん」 3月 5日号より


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