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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2005年 5月 15日号

▼連日、各同友会で総会が行われているが、どの同友会も中小企業憲章の大学習運動を方針で掲げている。いよいよ全国的な足並みがそろってきた。運動の前進では、まず会員である経営者自身が主体者として考え、行動する気構えが大切である。自主的な活動を基本におく同友会ならではの運動に展開したいものだ

▼やむにやまれず声をあげた金融アセスメント法制定運動とは違い、地味な学習や調査から入るので派手さは無いが、自社の足元を見つめ直し、地域の経済環境、日本の社会構造を見つめ直すことから、経営者としての総合的能力を磨く良い機会である。そのためには、多くの仲間と経営環境改善に取り組まなければいけないことは、金融アセス運動で経験した。あの時、社員にその意義を話し、家族から友人へと署名運動を広めた会員が多くいる

▼中小企業憲章もまずは経営者の真摯(しんし)な学習姿勢を社員に見せ、地域の人たちに呼びかける地味な行動から始めること。それらがやがて大きなうねりとなり、同友会が地域経済再生の主役となっていくと同時に、会員企業も地域に無くてはならない存在感ある企業に発展していく。歴史的な中小企業運動が本格的に動き出すことを期待する。

「中小企業家しんぶん」 5月 15日号より


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