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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2005年 7月 5日号

▼中小企業憲章学習運動が各同友会で多様な形で始まっています。学習運動の1つの方法である「わが社の成長、発展をはばむ外的要因は何か」を議論してみることは重要です。業界、地域が抱えるさまざまな課題が浮き彫りになります

▼地方の場合、公共事業の削減、同業大手資本の進出による過酷な競争が課題としてあがってきます。下請構造問題、取引先の海外移転による空洞化問題はどこでも発生しています

▼もう1つの共通課題は人材確保難です。特に昨年、今年と大手が新卒採用枠を増やしたことで、中小企業の採用事情は一段ときびしさを増して来ています。薄れてきつつあるとはいえ就職の際の「寄らば大樹」志向は依然として根強い。この価値観をどう克服するのか、中小企業憲章制定運動の大きな課題です

▼経営を阻害する外的要因の解決には、それに対応できる内的要件の整備が必要です。自社の存在価値を改めて問い直し、経営戦略の時代適応性を再点検する作業を社内で早急に進めること。憲章学習は、自社を検証することでもあります。 憲章学習運動推進本部が発表した学習資料も活用し、自社と社会のあり方について大いに語り合っていきましょう。

「中小企業家しんぶん」7月 5日号より


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