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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2005年 9月 5日号

▼ノーベル平和賞を受賞したケニア環境副大臣のワンガリ・マータイさんは、日本語の「もったいない」を世界に広めたいと宣言。改めてこの言葉の持つ意味の深さを考えさせられた

▼マータイさんは、グリーンベルト(植樹)運動のリーダー。「木を植えることがなぜ平和につながるのか」の質問に対し、彼女は「荒廃地にさまざまな種類の木を植樹することで、肥沃な大地を取り戻し、人々の仕事を生み出す。貧困を克服することが争いの根源を絶ち、平和な社会をつくるのです」と答えている(『モッタイナイで地球は緑になる』木楽舎)

▼環境と平和。いずれも人間社会の持続可能性を問うキーワードである。来る9月8〜9日名古屋で、「めざそう、持続可能社会の創造を!」のテーマで第3回中小企業地球環境問題交流会が開かれる。中小企業団体が環境問題を持続的に追求している事例は少ない。中小企業憲章の理念も人類永遠の存続と繁栄を可能にする社会の建設にあり、憲章学習促進に本交流会の成果が期待される

▼わが国は今、予期せぬ国政選挙で騒然としている。当面の改革課題も大切だが、人類の未来を見据えた冷徹な選択眼がますます必要になってきているように思われる。

「中小企業家しんぶん」 9月 5日号より


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