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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2006年 5月 15日号

▼新入社員が入社して1カ月。新卒採用が定着している企業では先輩社員と後輩の共に育つ関係が築かれていく大切な時期である。人は後輩の面倒をみることにより意欲が湧(わ)き、責任感も目覚めるのである。

▼人育ての善循環が起きている企業は安定した成長発展を続ける。多くの先輩会員が実践から学び取った成功体験がその正しさを物語っている。同友会らしい人づくりを進める会員企業が増えて欲しいと切望するところである。

▼昨日と今日は何の変化も無いか、99・9%は同じである。しかし1カ月経つと3%の変化となる。1年経てば36%の変化といえば驚くだろう。経営者は変化に敏感でなければ経営の舵取りがうまくできない。しかし変化を感じる感性は各々の個人差が大きい。この感性を高める訓練の場として同友会の例会やフォーラムがある。新入社員が持ち込む新しい時代感覚も忘れてはならない。

▼今年はしばらく自重していた大企業が大量に新卒採用に向かっている。若年労働力の争奪戦は既に始まっている。賃金も上昇し、金利も上昇してくるであろう。景気回復の裏側では、企業にとってのマイナス要因が芽生えていることも経営者は熟視しなければならない。

「中小企業家しんぶん」 5月 15日号より


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