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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2006年 11月 15日号

▼秋は収穫の季節であり、次の収穫に備え、より良い種を選別する時期でもある。各同友会でも、経営研究集会で多くの収穫があったことと思う

▼景況感が少し複雑になってきた。マクロではいざなぎ景気を超える上昇が続くと言われているが、ミクロでは様相を異にする。都市と地方、大企業と中小企業、そして零細企業、自営業、業種間等の格差問題は深刻度を増している。どこを見て戦略を立てるかが経営者に問われていると言わざるを得ない

▼自社の経営課題を常に意識して具体的な手を打ち、いち早く次の変化に対応するには、異業種の経営者から学ぶことが効果的。その場所を提供してくれるのが同友会だが、例会はマンネリ化していないか、役員会は運営に終始していないか、同友会の理念と照らし合わせて自分の行動は間違っていないか、チェックが必要だ

▼現在の企業の成果は1年前、3年前、いや5年前にまいた種から発生している。商品も人も顧客も一朝一夕にはできない。特に中小企業の宝である人づくりには育成期間が必要だ。少子高齢化社会に備え、どのような手を打っているか。目の前の収穫ばかりに気を取られていないか。1度秋の夜長に熟考してはいかがか。

「中小企業家しんぶん」 11月 15日号より


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