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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2007年 11月 5日号

▼今年8月、69歳で急逝された福島大学名誉教授の下平尾勲氏からは、地域経済活性と中小企業の役割について多くの示唆をいただいた。2月沖縄全研第1分科会での氏の講演記録(『中同協』第78号)には、氏が現場と深くかかわってきたエッセンスが凝縮されています

▼「中小企業は必ず倒産するもの」との前提に立ち、では潰さないためにどうするか。そこで「4つのション」を提唱。「ビジョン、パッション、デシジョン、アクション」。「ビジョン」は構想、地域特性を生かし社会状況の変化を見すえ、着眼点を明確にすること。「パッション」は情熱、これなくして人も地域も動かすことはできない。「デシジョン」は決断、しかもタイミングを失しないこと。「アクション」は行動。企業と地域経営の共通点です

▼「大企業は動物、中小企業は植物」。これもズバリ核心を突いた指摘です。大型店は餌がなくなればさっさと撤退。しかし、中小企業は、地域から栄養分を吸収し、その成果を地域に還元、地域と共に発展していく宿命があること

▼「地域の衰退はリーダー不在から始まる」といわれています。地域の司令塔としての中小企業家の役割、同友会の存在価値も問われています。

「中小企業家しんぶん」 11月 5日号より


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