<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2008年 10月 15日号

▼アメリカ発の金融危機が世界経済を揺さぶっている。次々に出てくる金融機関の破綻(はたん)や整理統合のニュースは金融不安を一層駆り立てる。株価も世界的に大きく下落し、行き過ぎたマネー資本主義の矛盾が一気に噴出してきた

▼国境を越えて世界中を駆け巡った金融資本も信用を失えば価値が無くなり、ただの紙切れと化してしまう。バブル経済の終焉(しゅうえん)である。人類はバブルをまたもや起こしてしまった。アメリカ一極集中の経済は、破綻して次のステージに移る転換期が来たと思える

▼日本の経済も深刻さを増し、景気指標はほとんどがマイナス方向。政治も解散含みの政局重視で、根本的な景気対策を打てないでいる。しばらくは厳しい経済環境が続き、経営者にとっては経営判断能力を試される。会員には、同友会での学びが生かされるかどうか、真価が問われる局面である

▼毎年、10〜11月に各同友会では経営研究集会が開催される。経営者の経営能力を磨き、気付きを与えてくれるビッグチャンスである。自社の経営課題をもって飛び込むことだ。自社の窮地を救うのは経営者の勇気と決断である。「暇があれば参加する」などと、のんきなことを言っている余裕は無いはずだ。

「中小企業家しんぶん」 10月 15日号より


このページのトップへ