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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2008年 12月 15日号

▼アメリカ発の金融危機は大恐慌の様相を呈し始めた。まさに世界同時不況に突入した感がある。株式相場の下落、原油、鉱物、食糧の商品相場の下落も進行中で、底打ち感も見いだせず不安定な経済情勢が続いている。グローバル化した経済では当然のこととして新興工業国もリセッションがおきている。過去に例をみない新しい経済の混乱が数年は続くと覚悟すべきであろう

▼大企業ではすでに人員の削減計画を実施しだした。まずは派遣や契約社員の打ち切りである。大企業の雇用は不安定であることが如実に表れてきた。工場の閉鎖や統合も否応なし。景気の好調時は大量の社員を根こそぎ確保して、不況になればご用済みとばかりに解雇である

▼その点中小企業は1社1社の雇用は少数だが、なんとか雇用を継続して頑張っている。このような時代、企業数で圧倒的に多い中小企業が安定した雇用を確保していくことが重要になってくる

▼私たちが主張する中小企業憲章の重要性が評価される時代が到来した。ここはジタバタせずに静かに自社や業界の分析をしてみてはどうか。中同協の今年度の議案書を読み返すことも有効ではないか。真の経営者の能力が問われる時代が来た。

「中小企業家しんぶん」 12月 15日号より


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