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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2009年 7月 5日号

▼5月下旬から6月にかけて全国5か所で、地区・ブロック別の各県代表者会議や支部長交流会が開かれました。本年は総会で「中小企業憲章草案(会内討議資料)」が発表されることもあり、不況下での経営危機打開と経営環境改善の課題が熱く語りあわれました

▼東日本地区代表者会議では、岩手・気仙支部長の田村満氏が「地域経済を支える力となる企業経営と同友会の姿」を報告。陸前高田市を中心に自動車学校を経営する氏は、同市の人口動態を調べ出生数の減少と18歳からの転出増に危機感を募らせます

▼「このまま地域の衰退を放置してよいのか」と、若い経営者とともに2年前に気仙支部を立ち上げ、現在は80名近い組織に伸ばしました。みなの共通の願いは「若い人が残る、戻ってくる地域にすること」。そのため商店街を回って話し込む、行政との懇談を重ねる、岩手大学の先生の知恵を借りる、全国の先進地、企業を見学する。市民、生徒を招いての大講演会も実施

▼グループ討論では、気仙支部の実践から、同友会の役割は経営者はもちろん各分野から人材を発掘し、つなぐこと。思いを共有する異分野の人材ネットワークこそ地域に活力を戻す力になるとの結論でした。

「中小企業家しんぶん」 7月 5日号より


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