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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2010年 1月 5日号

▼一昨年来の未曾有の不況の中で闘い抜いた2009年。中同協は昨年1月の全国幹事会で全会員への緊急アピールを発表し、経営上「すぐに手を打つべきこと」を提起、「1人で悩まず同友会の仲間の知恵を借りよう」と訴えました。連帯の力を発揮し「頼れる同友会」としての真価が問われた年でもありました

▼昨年暮れ、ある会員の経営体験を聞く機会がありました。一昨年の春以降売上減が続き、夏からは営業部全員が顧客状況を出し合い、会社組織も事業部制を採用し各グループで完結する体制に。しかし売上は戻らず4割ダウンが続きます。12月には全社員に非常事態宣言を出し、人を減らさないことを前提に再生プランとともに給与カットも提示

▼背水の陣で臨んだ成果は昨年6月頃から見え始めました。大型案件も入り、一昨年の売上に戻る見通しがたってきたとのこと。経営者の適切なリーダーシップのもとでの全社一丸体制が功を奏しつつあるのです

▼全国には近似した事例が数多く生まれています。前者の場合も経営指針を実践し20年の実績があります。本番はまさにこれから。同友会で学び実践してきたことを基底に知恵を出し合い、展望をつくる年としましょう。

「中小企業家しんぶん」 1月 5日号より


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