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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 6月 5日号

▼北海道同友会創立(1969年)後の第1号支部が函館(71年設立)。その函館支部が5月13日40周年記念式典を開き、函館市長をはじめ周辺自治体首長、諸団体が参列、地域ぐるみで支部の成長を祝いました

▼かつて函館は、北洋漁業最大の基地であり、「北海道の玄関口」として栄えました。しかし、200カイリ問題などで北洋漁業が衰退し、基幹産業である水産、造船が活気を失っていきます。支部例会のテーマが何であっても最後は「この函館をどうするか」の悩みに突き当たってしまうのです

▼「函館の資源は何か」資源の掘り起こしに支部は知恵を絞ります。そこで到達したのが「観光」でした。観光産業振興のため観光マップの作成や人材育成に取り組み函館山観光についても世論喚起をはかります

▼次いで「イカ」に着目。「イカノポリス計画」を発表し、イカ料理祭を企画、イカは市の魚に指定されます。さらに「函館昆布研究会」を発足させ、食の安全・安心、地産地消の気運を盛り上げ、「はこだてフードフェスタ」開催へと発展させてきました。昨年は函館市中小企業振興条例も制定され、支部会勢は600名に迫る勢い。地域を元気にする支部活動の典型の1つといえましょう。

「中小企業家しんぶん」 6月 5日号より


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