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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 6月 15日号

▼東日本大震災から3カ月、いまだ10万人以上の人々が避難所生活を余儀なくされている。一方、政治の世界は先日の内閣不信任案の茶番劇を見るように、国民を置き去りにして党利党略に走り、政治への不信感を増幅させた。与野党共に政争に明け暮れず、大震災の復興計画と第2次補正予算の成立に向け、真摯な国会審議が行われることを期待したい。電力不足問題が産業構造に与える影響を考慮した景気対策が打ち出されることも喫緊の課題である

▼それに比べ大震災後の同友会がとった動きは実に機敏で、しかも着実だった。特に被災地の同友会の事務局の働きは素晴らしかった。安否確認から支援物資の配送、復旧活動の応援と三面六臂の活躍をした。支援物資の配送には近隣の新潟・山形の会員の援助が大きく貢献した。まさに同友会理念の自主・民主・連帯の精神が遺憾なく発揮された

▼これは何に起因するかを考えると、同友会組織は各地の支部・地区が県につながり、多くの全国行事を通じて全国の会員と結ばれているからではないか。全国行事で共にテーブルを囲んだ仲間は自然に連帯の精神が宿るのであろう。そこで7月の北海道での全国総会が待ち遠しくなってきた。

「中小企業家しんぶん」 6月 15日号より


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