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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 11月 15日号

▼一難去ってまた一難とはこのことで、東日本大震災から立ち直ったと思った製造業がタイの大規模洪水で大きな打撃を被っている。世界に誇る日本の製造業にとっては試練の連続。円高傾向も止まらず輸出産業は誠に厳しい状況が続いている

▼東日本大震災から8カ月が経過した。今回中同協の視察団として10月11〜12日と10月31日〜11月1日の2回にわたり宮城県、岩手県、福島県を訪れる機会を得た。被災地の状況はやっと瓦礫の整理が終わったところで、まだまだ復興計画も決まらない状況である。福島の原発事故周辺地域は、目に見えない恐怖と風評被害が深刻である。未だに強制的に避難させられたままの人たちが何万人もいるし、避難解除が出ても帰らない人もいて地域の経済活動は疲弊した状況が続いている。売り上げが50〜70%ダウンの企業が続出している。その中で同友会会員は仲間と話し合い自主的に復興計画を練り始めている。地域経済の再生は地域に根ざした中小企業がリードする。その実践が被災地で始まっている

▼同友会の仲間は全国につながっている。全国の会員は今こそ自主、民主、連帯の精神で被災地の復興を援助しようではありませんか。

「中小企業家しんぶん」 11月 15日号より


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