<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2012年 11月 25日号

▼「経営指針推進には社員との信頼関係が必須条件」と、わが社と付き合いのある優秀な経営コンサルタントは断言しています。いろいろな関わりの中で、企業変革支援プログラムの話になり、「これはすごい!」と何十冊も買い込んで自分のクライアントに配り、各項目への取り組みをアドバイスしているこの方。さまざまな会社を見てきていますので、一律に押しつけることはしない。会社の状況に応じて何を優先的に取り組むべきかを考えていく。そこで冒頭の「社員との信頼関係がなければ…」という話です

▼「信頼関係がない状態で無理に導入しても、みんながその方向を向くとは限らないし、下手するとマイナスに作用します」とのこと。同友会でも「指針を発表したら何人も辞めた」とか「私たちをもっと働かせるために作ったんですか?と言われた」という話をよく聞きます

▼企業の社会性・人間性・科学性のレベルを上げていく手段として経営指針に基づく経営は、大変有効です。しかし、その出発点で、誰のための経営指針なのか、が問われているのです。「労使見解の精神に基づく経営指針」であることは、重要なだけでなく、「必須条件」なのだととらえたいものです。

「中小企業家しんぶん」 11月 25日号より


このページのトップへ