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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2012年 12月 25日号

▼「経営指針は作ったけど、自信が無いので発表していないんです」という話を時々聞きます。仕事を通じて社会に貢献すること、社員を幸せにすることなど社会性・人間性・科学性を追求するべく経営指針を成文化したのは良いのですが、どこからどう見ても「きれい事」。「現実はそんなに甘くない」とか「言ってることとやっていることが違うんじゃないですか」という社員からの声が、発表する前から聞こえてくるようです。

▼しかし、ここで止まっていたら絶対に前に進むことはできません。覚悟を決めることです。思いっきり「きれい事」でも構わない。それを一切の後ろめたさ無く、誰よりも強い思いを持って取り進めていくこと。思いの強さにブレない判断と行動が伴ってきたとき「きれい事」は「めざすべき到達点」に昇華していくはず

▼人間は弱いもので、時に欲にくらみ、道を踏み外し、気持ちが萎えていくこともあります。だからこそ「崇高なる思い」を言い続けることが大切なのです。たえず言い続け、求め続けることによって「心の底からそれをめざしている自分」が確立されていく。そんな自分でなくて、どうして社員の皆さんが同じ方向を向くのでしょうか?

「中小企業家しんぶん」 12月 25日号より


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