<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2013年 4月 15日号

▼アベノミクスの効果なのか、円安株高は進んで期待先行の動きは出てきた。大手企業の一部で賃上げ発言も出てきてデフレ脱却に向かう姿勢を表している

▼しかし中小企業にとってはマイナス要因が顕在化している。エネルギー価格が上昇、原材料である穀物、工業薬品、鉄鋼等の値上がりも始まっている。中小企業にとっては原価高、人件費高、販売価格安の三重苦に悩まされそうな雲行きである。経営者として経営戦略の見直しに取り掛からなければならない。環境変化に機敏に対応した企業が生き残るのはいつの世も同じである

▼現在、国論を2分する大きなテーマは原発・エネルギー問題、TPP問題がある。いずれも今後の日本経済に大きく影響する問題を抱えている。経営者である以上はマスコミによる報道を鵜呑みにすることなく自分で情報をとって深く学ぶことが必要である。各同友会で学習会が始まることを期待したい

▼中小企業憲章から中小企業振興基本条例づくりへと進んできた運動は全国的に波及してきた。地域経済の再生には中小企業家の意見を聞かなければ成り立たない。そこで地域経済の主役に相応しい発言ができるよう自己研鑚に努めたいものだ。

「中小企業家しんぶん」 4月 15日号より


このページのトップへ