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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2013年 7月 15日号

▼参議院選挙が始まった。衆参の両院のねじれが解消されるかが焦点だ。アベノミクスの賛否も問われるであろう

▼第1の矢は輸出型大企業と証券・金融業には効果があったが、中小企業には材料やエネルギー料金の高騰で逆効果を生んでいる。第2の矢は財政出動で被災地の復興や老朽化したインフラ整備の予算はついたが、大手ゼネコンが受注するケースが多く、人手不足が深刻化し労務単価が高騰。中小企業の利益を圧迫している。現場や中小企業の声を聴いてくれと言いたい。中小企業憲章の精神を省庁横断的に理解をして貰いたいものだ。第3の矢である成長戦略は過去に打ち上げた政策の焼き直しが多く新鮮味は感じられない。クスリのネット販売解禁が成長戦略になるのかと疑いたくなる。一方で電力自由化と発送電分離は先送りされた。エネルギー政策は成長戦略の重要な柱として進めてもらいたい

▼開業率を10%に上げる目標はまさに中小・小規模企業が主役として躍り出なければ達成できない。憲章にあるように人材が大企業信仰に囚われず、自ら起業家としての道をチャレンジしたくなるよう教育を通じて勤労観や職業観を変化させていく事が肝要ではないか。

「中小企業家しんぶん」 7月 15日号より


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