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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2013年 12月 5日号

▼秋田同友会初の全国行事として社員教育活動全国研修・交流会を開催(本号報道)。記念講演講師は、山形県上山市在住の農業問題評論家、著作家の佐藤藤三郎氏

▼佐藤氏は知る人ぞ知る「山びこ学校」卒業生。青年教師無着成恭氏の自由奔放ともいえる教育活動は戦後の教育界に大きな影響を与えました。43人の中学生が生活体験をつづった『山びこ学校』は、今は岩波文庫に収録され読み継がれています

▼講演テーマは近著の表題をそのままいただき「ずぶん(自分)のあだま(頭)で考えろ」。貧しい農村で生きる中学生に、無着先生は「脳みそを使え。自分の言葉で話せ」と教えました。自主・自立の精神を育てることが生きる力になると信じて子供たちにぶつかっていきました

▼山形弁が混じるとつとつとした講演は少々伝わりにくかったかも知れません。しかしアンケートでは、「『自分の頭で考えろ』は組織を構成する社員、世の中全体でも必要なこと。人間が人間らしく生きる為の根源でもある」「一人ひとりが自分の頭で考え、発言し、行動することが社会を変える力になることを実感した」等々。さすが同友会で学びあう会員の皆さん、学ぶ力の深さも感じさせました。

「中小企業家しんぶん」 12月 5日号より


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