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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2014年 1月 15日号

▼昨年から大きく時代の変化がみられたことに為替が円安に振れたことがある。この影響は輸出型産業の好決算から株高となり、証券業界と一部の資産家は大いに潤った。一方で原油や食料を始め輸入資材が高騰して加工型製造業はコストアップとなり利益圧迫要因となった

▼貿易収支も赤字に転落し円安による輸出増加には結びついていない。日銀による金融緩和効果がどう出るか。自社の経営戦略に大いに関わることである。経営とは環境適応業だと言われる所以である

▼全国の同友会会員数が昨年ついに4万3000名を超えた。会員増強について会内では量か質かで議論されることがある。経営戦略を考える時も突き当たる問題である。弁証法の法則に「物事は量から質への転化により発展する」というのがある。例えば水は加熱されて100度になると水蒸気に変わる。これは水の温度という「量」が100度を超えたところで液体から気体へと「質」が変化する。世の中の物事の多くはある量が一定の水準を超えると急激に質が大きく変化する。今年も自社の組織強化策を立てると同時に、各同友会の組織強化にも取り組み質の向上を目指し、地域で存在感のある団体として発展していきたい。

「中小企業家しんぶん」 1月 15日号より


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