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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2014年 2月 15日号

▼新興国通貨の動揺で、世界の金融資本市場に波乱の兆しが出ている。外国為替市場では円安の流れが続くのか予断を許さない。グローバル市場の恐ろしさが現実となった。円安効果で大手輸出企業の好決算予想も報道されているが中小企業は依然として厳しい経営を余儀なくされているのが実情ではないか? マクロの経済情報には注意を払わなければならない

▼人手不足が鮮明になってきた。震災の復興事業とこれに便乗する国土強靭化事業、消費税前の駆け込み需要などが重なり建設業の仕事量は急膨張した。しかし2000年代に入り公共事業の大幅な削減で建設業から約100万人の人材が他の業界に移ったことが建設業の技術者、技能者の不足を招いている。東京オリンピック招致がきまり、この業界での人手不足は続くであろう。人材を大切に育てる同友会型企業の実力発揮のチャンス到来でもある

▼中小企業振興基本条例の制定は各同友会で取り組みが活発になってきた。仕事づくりと人を生かす経営は企業家でなくてはできない。条例は少子高齢化と人口減少の続く地域経済を守るための必須条件である。雇用と暮らしを守る同友会活動が活発に推進されることを期待したい。

「中小企業家しんぶん」 2月 15日号より


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