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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2014年 3月 15日号

▼東日本大震災から3年が経過した。復興工事は建設関係の人手不足、建設資材の不足や行政職員の不足もあり順調に進んでいるとは言えない。一方で地元住民との意見の相違や、仮設住宅で生活する人も多くまだまだ多くの問題をかかえている

▼この歴史的大災害も時と共に風化してしまう危険性があり、今年は3月5日に盛岡市で第2回の震災復興シンポジウムを開催した。「エネルギーシフトと仕事づくり、地域づくり」のテーマで全国から約200名の参加者が熱心に議論を繰り広げた

▼被災3県の会員による企業再生に奮闘する経営者の復興への取り組みが報告された。地域経済の中でなくてはならない企業づくりが同友会の仲間の絆のなかで実現していることに感動した。この会員たちの不撓不屈の精神に敬意を表すとともに、仕事づくり、地域づくりが雇用を生み地域経済の循環が活発になることを期待する

▼ドイツ・オーストリアではエネルギーシフトで原子力や化石燃料に依存しない持続可能な社会づくりが成果を上げている。地域で消費するエネルギーは地域で作る「地消地産」の考え方を実践。都市計画から過疎地域の対策として中小企業家も学習を始めることが望まれる。

「中小企業家しんぶん」 3月 15日号より


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