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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2014年 4月 15日号

▼17年ぶりの消費税増税が始まった。企業家としては消費税の転嫁を確実に行うことが第一である。それができる企業体質の強化が準備されているかが問われる。消費者の立場では買い物のたびに1円硬貨が財布やポケットに貯まってきてうっとうしい気分にもなる

▼DOR(同友会景況調査)によれば今年の1―3月期の売上、業況、採算のDI値はすべて水面上に浮上してバブル崩壊後最も高い数値を示した。ただし仕入単価の高止まりや人手不足感がさらに強まる傾向が顕著になり、経営上の大きな問題点となっている。駆け込み需要は3月で終り4―6月期は大幅な反動減を予想。アベノミクスの第3の矢「成長戦略」が中小企業経営者にとってどうでるか見極め、経営戦略の見直しが必要になる

▼成長戦略の柱に女性の戦力化が謳(うた)われている。労働人口の減少を埋めると共に女性の能力を大いに活用して経済成長に結び付ける狙いである。中小企業では既に女性を戦力として大いに活用している。そこで必要なのが公的育児施設の充実と企業組織の柔軟な運営。社員相互が、あてにしあてにされる連帯の精神が不可欠。まさに同友会らしい経営が注目される時代が来た感がする。

「中小企業家しんぶん」 4月 15日号より


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