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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2014年 5月 15日号

▼4月から消費税が8%に増税されて各企業では売り上げの減少が起きている。一過性であれば回復の望みを持ちながら構えておれば良いがどうなることか

▼大企業は久しぶりにベースアップに踏み切る企業が続出。政府からの賃上げ要請という官制春闘的な現象だ。お上には逆らえない国民性がでている。マスコミも連日賃上げ報道して加担したので全ての企業が賃上げに取り組まなければならないムードになってきた。中小企業ではどうするかが悩ましいところである。賃金を上げたいのはやまやまだが経営状態から無理だと考えていればやがて社員が辞めていくかもしれない

▼東日本大震災以後、建設業界では人手不足が恒常化して賃金は上昇の一途をたどってきた。これが三次産業の特にパート・アルバイトの人手不足になり、店を閉める外食産業も現れてきた。製造業の現場もしかり。失業率3・6%の数字は日本では完全雇用の状態に近くなったということ

▼このところ、消費増税後の景気にスポットが当たっているが人手不足の問題が顕在化している。賃上げに耐えられる企業のみが生き残ることになるかもしれない。今こそ強靭な企業体質を確立する時ではないか。

「中小企業家しんぶん」 5月 15日号より


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