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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 8月 5日号

▼「同友会に入っての一番の学びは何ですか?」と時々問われることがあります。その時々に感じている思いを話したことはありますが、どれも「根源的」とは言えないもの。でも今は確信を持って「このことが一番の学びです」と言い切れます。それは「自分も他者も決しておとしめない」ということ

▼同友会での学びは全てこの方向であることに、あらためて驚きを感じています。例えば「経営者の責任」「甘やかすことでは無い真の人間尊重の経営」「違いを認めること」「障害者雇用」「憲章・条例推進運動」等々挙げればキリがありません。すべてが「自己卑下」や「他者依存」から遠く離れた、自他を尊ぶ崇高なる方向性なのです

▼さて、問題はこれだけの学びをいただきながら、日々どれほどの覚悟を持って会社や家庭での言動を形作っているかということ。ともすれば怠惰に流れたり、家族に当たったり、社員の無能を嘆いたり、幹部の忠言に「お前に何が分かる!」と耳を貸さなかったりと、それこそ限りなく沢山の「自他をおとしめること」をしてきているのが私たち経営者ではないでしょうか。あらためて、より厳しく日々自らを律していくことを肝に銘じておきたいと思います。

「中小企業家しんぶん」 8月 5日号より


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