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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 8月 15日号

▼日本列島を連日の猛暑が襲っている。エルニーニョ現象で冷夏になるという気象庁の予想は大きく狂った。この暑さの中で大学生の就職活動が解禁。今年は経団連の申し合わせで8月1日から求人面接を行うと決めた。しかし、実態は4月頃から非公式に就職活動が始まっていた。人手不足が深刻で大企業も中小企業も新卒採用に必死に取り組んでいる。「オワハラ」なる新語まで生まれた

▼同友会の共同求人も参加企業は増えたが会場に来る学生が大幅に減少した。団塊の世代が大量に引退する一方で、労働力となる若い世代は少子化で大幅に減少している。これを一時の現象と捉えず今後続く若い労働力不足を考えた人事戦略が重要だ

▼経済専門誌の特集には相続問題や葬儀の話題が多くみられる。いかに高齢者が苦慮しているかが伺える。中小企業家としては自身の後継者づくりと捉えるか、ビジネスチャンスと捉えるか、これまた戦略を練る必要が生じてきた。中小企業では後継者がいなくて廃業するケースが多くある。長期経営戦略から人の問題を外すことはできない。良い会社をつくったのに自分の代で廃業することのないよう、後継者をつくるのが良い経営者ではないか。

「中小企業家しんぶん」 8月 15日号より


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