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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 10月 15日号

▼9月の日銀短観では景気の先行きに対する企業の不安感が浮き彫りになった。このところ景気の変調をうかがわせる経済指標が多く出てきた。安倍政権も経済中心に舵を切ったが「新三本の矢」は長期戦略で即効性は期待できない。中国経済も減速傾向がはっきりしてきた

▼昨年の消費税アップの影響から抜け出せるかに見えた景気だが息切れ感が出てきた。同友会の調査でも先行き良くなるという業況判断が、現実は期待に反してあまり良くならないという結果が出ている。景気のターニングポイントに差し掛かったとみて経営の舵取りに細心の注意が必要であろう

▼この所、世界的な大企業である東芝やフォルクスワーゲンの不正が報道されている。企業経営の模範になるべき大企業の経営者がなすことかと憤りを感じる。立派な理念や経営方針を掲げているのに実際はトップのミスリードで悪事を行ってしまう

▼同友会会員は経営指針を作り社員と一丸になって経営に取り組む運動を進めている。社員や消費者や地域社会の人々から信頼される企業づくりは経営者の自主、自立、自律の精神から生まれる。秋は経営者の自己研鑚の季節である。経営研究集会への参加は欠かせない。

「中小企業家しんぶん」 10月 15日号より


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