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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2016年 4月 25日号

▼「経営指針に基づく経営」を同友会では呼びかけています。企業として求められる「社会性・人間性・科学性」のすべてをバランス良くレベルアップしていく上で、大変に大きな力になるはずです。ただ最近、この経営指針に取り組む以前の問題を抱えている会社が、一般的には結構多いことに気づきました

▼例えば「経営者や身内の遅刻が多い」「同じく公私混同が激しい」「トップ同士や幹部との人間関係が悪い」「就業規則など基本的なルールが無い。守られていない」「業績は秘密にしている」など、挙げればキリがありません。そのもとをたどってみると結局は「経営者の姿勢」の問題。つまり身内に対しても、社員に対しても「自分の課題として、どれだけ真摯に向き合っているか」ということではないでしょうか

▼この辺のところが未解決のまま経営指針に取り組んでも、むしろ弊害の方が多いかもしれません。「経営指針をつくった途端に経営幹部が何人も辞めた」というよく聞く話も、決して不思議なことではないと考えるべきでしょう

▼「良い会社」をめざすことは、同友会3つの目的の1つ。そのためのステップとして、まずは「ちゃんとした会社」にしていきたいものです。

「中小企業家しんぶん」 4月 25日号より


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