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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2016年 6月 25日号

▼「何となく後ろめたいんですよね」と同友会会員の社会保険労務士さんが言います。ある例会でのグループ討論。いろんなセミナーとかで関わった方に、自分の事務所の仕事につながるような働きかけをすることへの逡巡(しゅんじゅん)です。「優しいし、心がきれいな方なんだな」とは思うのですが、何かが足りない気がします

▼グループ討論の中でだんだんと自分としても分かってきたことが2つ。1つは「何のための利益なのかの確信」です。お客さんの期待にもっと高いレベルで応えていくためにも、社員の生涯設計を保証するためにも、利益は絶対に必要。決して自分だけが良い思いをするためのものではありません。そのことに「一点の濁りも無い」と言い切れるかどうか。もう1つは「自社の取り組みへの確信」です。ほかのどの会社や事務所とお付き合いするよりも、自分のところと取引をした方が「客観的に見ても絶対にお客さまのためになる」と言い切れるかどうかです

▼どうでしょうか?この2つの確信があったとしたら、お客さまを獲得すること。しっかりと対価をいただくことについて、一切の後ろめたさは無いはず。ぜひ、こんな形で会社経営を進めていきたいものですよね。

「中小企業家しんぶん」 6月 25日号より


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