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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2016年 7月 5日号

▼「子どもが生まれるということは、社会的・文化的な『胎盤』に生まれるということで、胎盤を『境遇』と読み替えてもいい。そもそも子どもが持つ自然の活気を消してはいけない。自然が一番であり、自然の中でこそ人は学べるのです」

▼97歳、今でも教育とは何かを追求し論じる現役の教育学者、大田堯・東京大学名誉教授。先のコメントは、杉並区の保育園建設反対の住民運動の話題でふれたもの

▼中同協では社員教育委員会とのかかわりが深く、ご自身も「働くなかで、その気になったときに人は育つ、そのことを同友会の皆さんに学ばせていただいた」と言います。中同協発行『共に育つ』パート1にも、大田氏の講演録がありますが、同友会が「教育」から「共に育つ」という「共育」に読み替えたことは、「教」(ほどこす)それに従うという関係とした教育の2000年の歴史に問題提起することと賞賛

▼これも大田氏から1980年代後半に強いアプローチがあったからこそ。「社員に出番をつくり、あてにして任せると人は成長する。経営者はその環境をつくる最高責任者」と。さらに「そろそろ同友会は、『人を生かす経営』から『人が生きる経営』としてはどうか」とチクリ。

「中小企業家しんぶん」 7月 5日号より


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