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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2017年 2月 25日号

▼「本来『人が生きる』のはず」と大田堯先生は以前からおっしゃっています。同友会が「人を生かす経営」と表現し続けていることへの問題提起。ここで使役動詞を使うのはいかがなものでしょうか?という問いかけです。確かに、私たちは神様でも何でもない。「人を生かす」ということを、偉そうに言える存在ではありません。まさに大田先生のおっしゃる通り

▼それでは「人が生きる経営」と表現しようとしますと、何かが抜けている気がします。何かが足りない。それは何? たどり着いた答えは「経営者の責任」が意識されるか否か、ということでした。「人が生きる」状態があるべき姿。ではその状態にするのは誰?ということを考えたとき、やはり経営者にこそ、その責任があるはずです

▼そこまで考えての自分なりの結論としては「人を生かす経営」とは、「『人が生きる会社』をめざす経営」という意味なのだということ。会社の役に立たせるためだけに「人を生かす」のではないことはもちろん、そもそも上から導くというような偉い存在ではない自分たちなのだと認識すべき。だけど、何が何でも「人が生きる状態」を実現する責任が私たち経営者にはあるのだ、という理解でした。

「中小企業家しんぶん」 2月 25日号より


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