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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2017年 12月 5日号

▼最近の経済誌で、「右派と左派」を取り上げたものがあります。思想を俯瞰するのでなく、企業・経済人・大学などの分野について、成り立ちや人脈などを両派に分類して記事にしています。世間はこう見ているのかと、ひとつの情報と受け止めてしまえばそれまでですが、分類される側から見た場合は納得できないこともあるかもしれません

▼「スーパー公務員」という言葉が使われ始めてから10年ほど。先日もメディアで数人の地方公務員が紹介され、その大胆なアイディアや行動によって地域の活性化に大きく貢献しているとのことでした。このような成果は喜ばしいものですが、「スーパー」と評する背景には、公務員への固定的なイメージがあるからでしょうか

▼社会的な固定観念という点では、中小企業に対してもなかなか拭いきれないイメージがあります。一方で、全国の同友会では小学校から大学まで、教育の現場で経営者が語り企業で実習を受け入れ、行政と職業体験イベントを実施するなど、多様な取り組みで地域と日本経済を支える中小企業の真の姿を伝え続けています。紋切り型のレッテル貼りに飲み込まれないよう、経験交流と持続的な運動化が必要なときです。

「中小企業家しんぶん」 12月 5日号より


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